2024-05-06
東京と埼玉にまたがり広大な敷地を誇る「狭山丘陵」は、アニメ映画「となりのトトロ」のモデルとなった場所の1つだといわれています。
首都圏でありながら、懐かしく美しい里山の風景と触れ合えるエリアです。
そこで今回は、豊かな自然を感じられる狭山丘陵の魅力をお伝えするべく、狭山丘陵の概要をはじめ、狭山丘陵にある「トトロの森」や「クロスケの家」についてもご紹介します。
狭山でお引っ越しを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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狭山丘陵は、都心から40kmほどの場所に位置しています。
東京と埼玉にまたがり、東西に約11km、南北に約4km、面積は約3,500haにもおよぶ広大な丘陵地帯です。
アニメ映画「となりのトトロ」で描かれたような美しい風景が今も残り、1990年からは環境保全活動もおこなわれています。
四季折々の風景や多くの動植物と増えあえる、自然豊かなエリアです。
ここではまず、そんな狭山丘陵の概要についてご紹介します。
狭山丘陵の美しい風景は、長い歴史のなかで、人々が自然と関わり合いながら作りあげてきたものです。
狭山丘陵からは、縄文時代をはじめとする約400か所もの遺跡が発見されています。
はるか1万年以上前から、人々はこの土地の豊かな自然とともに暮らしてきたのです。
かつて稲作がはじまった頃、人々は薪・炭・肥料などを確保するためにクヌギやコナラといった落葉針葉樹を大切にしていました。
そうして広がっていったのが、動植物が生息しやすい環境であり、人が手を加えることでなりたつ「雑木林」です。
のちに多摩湖や狭山湖が造られると、平地の一部は水底に沈み、狭山丘陵の自然も大きな被害を受けました。
しかし現在では、これらの湖や水辺の林が大切に保護され、狭山丘陵の自然を形成する大切な要素となっています。
このように、狭山丘陵は人々の暮らしと深く関わり合いながら変化し、現在の姿となった里山です。
原生林とは異なる「なりたち」があり、現在は縄文時代から続く歴史的・文化的な遺産としての価値が見出されています。
狭山丘陵には、1,000haほどの「狭山丘陵いきものふれあいの里」があります。
自然と触れ合うことで、自然の大切さや自然との関わりについて学べるスポットです。
エリア内には、展示室、講義室、炭焼き窯などを備えた「センターエリア」のほか、「水鳥の楽園」「虫たちの森」「湿生植物の里」「雑木の森」「蝶の森」といった多様なスポットがあります。
狭山丘陵には、フクロウなどの鳥類や、キツネ・タヌキなどの哺乳動物をはじめ、現在では貴重なカタクリやキンランなどの草花、ムカシヤンマなどの昆虫といった多種多様な動植物が生息しています。
春には、トウキョウサンショウウオの卵が見られることもあるようです。
新緑や紅葉など、季節ごとに移りゆく雑木林の風景も多くの方々の目を癒しています。
狭山丘陵は、3,500haもの面積を誇る広大なエリアであり、いろいろな方法でのアクセスが可能です。
ここでは狭山丘陵に点在する「トトロの森」から、1か所をピックアップしてアクセス方法をご紹介します。
「トトロの森」の概要については、次項をご覧ください。
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アニメ映画「となりのトトロ」のモデルになったといわれる狭山丘陵には「トトロの森」と呼ばれるスポットが存在します。
トトロの森は、「公益財団法人 トトロのふるさと基金」という団体のナショナル・トラスト活動によって守られているトラスト地です。
ナショナル・トラストとは、土地の寄贈や寄付金などを募って土地を取得し、その土地の自然を守る取り組みのことをいいます。
トトロのふるさと基金では、アニメ映画「となりのトトロ」で描かれた里山の風景を守るべく1990年から活動を開始し、寄付金を募って狭山丘陵の森を少しずつ買い取ってきました。
1つ1つの森は広くはありませんが、現在では狭山丘陵とその周辺に「トトロの森」と名付けられたトラスト地が60か所近く存在しています。
トトロの森は、さまざまないきものたちが生息する里山です。
そのため、トトロの森を訪れる際は、森の中へは入らずに散策路を歩きましょう。
散策路からでも、足元に咲く可憐な花や、心落ち着く雑木林の風景、鳥のさえずりなどを感じることができます。
より深くトトロの森について知りたいという方は、ガイドツアーイベントへの参加がおすすめです。
トトロの森や生息するいきものたちについてのガイドを聞きながら、森を散策することができます。
トトロの森は、寄付金によって少しずつ数を増やしています。
しかし、取得した森の雑木林は、人の手が入らなければ維持できません。
また、倒れた木や下草の処理だけでなく、案内板の設置やメンテナンスといった活動も必要です。
こういった、土地を取得したあとの活動にも、「公益財団法人 トトロのふるさと基金」の会費や寄付金が活かされています。
実際に現地を訪れて森を守る活動をしたいという方は、森のお手入れなどをするボランティアに参加することも可能です。
年に2回ほど説明会がおこなわれているので、公式サイトで開催日程をご確認のうえ、ご参加ください。
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「公益財団法人 トトロのふるさと基金」の活動拠点となっているのが、「クロスケの家」です。
クロスケの家は、築100年以上の歴史を持つ古民家です。
木造瓦屋根の立派な2階建てで、ケヤキの大黒柱は1辺が30cm以上もあるのだとか。
2013年には、クロスケの家の母屋、蔵、茶工場が国の登録有形文化財に登録されました。
クロスケの家は、火曜日、水曜日、土曜日の開館日に限り見学が可能です。
縁側のそばでお出迎えしてくれる高さ2mもの大トトロをはじめ、囲炉裏や美しい板張りの部屋、立派な組み木の階段など、古民家の魅力も存分に味わうことができます。
また、母屋に入ってすぐの場所にあるショップもおすすめです。
このショップで販売されているトトロファンドグッズには、宮崎駿監督や映画会社の方がふるさと基金のために書き下ろしたオリジナルイラストが使用されています。
グッズの収益はふるさと基金の活動に使われるため、グッズを購入することが支援につながる仕組みです。
クロスケの家の見学には、事前予約が必要です。
開館日でも臨時休館していることがあるので、かならず公式サイトの「見学申込カレンダー」をご確認ください。
入場料は、小学生以上で1人500円です。
なお、入場料はクロスケの家の維持管理費やトトロの森を守る活動にあてられます。
クロスケの家には駐車場がありません。
公共交通機関を利用するか、周辺のコインパーキングをご確認ください。
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狭山丘陵は、首都圏でありながら昔ながらの自然と触れ合える地域です。
ナショナル・トラスト活動などにより、今もアニメ映画「となりのトトロ」で描かれた美しい里山の風景が広がっています。
自分が暮らす街にこのような森があると、日々が豊かになりそうですよね。
ご興味を持たれた方は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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