不動産売却のインスペクションの重要性とは?メリットや費用について解説

不動産売却のインスペクションの重要性とは?メリットや費用について解説

この記事のハイライト
●インスペクションは義務ではないものの、早く高く不動産を売却したい場合に有効な住宅診断のこと
●インスペクションは高額売却と、売主・買主双方の安心感やトラブル回避に繋がる
●費用は一戸建てで約5万円、マンションで5~8万円、別途オプションで詳細調査もできる

インスペクションは、中古住宅の売却で、売主が物件の不具合に対して負う責任について密接に関わってきます。
多くの方がとくに気にされているインスペクションをおこなうタイミングや調査費用の相場についても触れています。
埼玉県狭山市で売却をお考えの方は、安心安全に売却をする効果が高いインスペクションについてまとめていますので、ぜひ最後までお読みください。

\お気軽にご相談ください!/

不動産売却前に専門家がおこなうインスペクションとは

不動産売却前に専門家がおこなうインスペクションとは

インスペクションとは、既存住宅(中古住宅)の建物状況を資格者によって調査することを意味します。

インスペクションの内容と義務化

宅地建物取引業法に規定されたインスペクションとは以下のとおりです。

  • 既存住宅状況調査方法基準に則った方法で調査をおこなう
  • 資格者とは既存住宅状況調査技術者講習を修了した建築士のこと
  • 不動産会社はインスペクションの説明と資格者の斡旋をする
  • インスペクション調査自体は義務ではない

そして、不動産会社がおこなう重要事項説明では下記について説明する義務があります。

  • インスペクション調査を実施しているかどうか
  • インスペクションをしていればその調査結果
  • 不動産購入時に入手した設計図書の保存の有無

つまり、インスペクションに関する義務とは調査の実施義務ではなく、実施の有無や調査結果についての説明およびインスペクション希望者への有資格者の斡旋の範囲内に限られています。

インスペクションをすべきおすすめのタイミング

売主がおこなうインスペクションの場合は、売却に関する媒介契約を不動産会社と締結したタイミングで開始するのが良いでしょう。
その理由として、インスペクションは調査をする有資格者の手配から現地調査を経て調査結果の説明までで約2週間かかりますが、媒介契約締結後から売却活動を始まるまでの準備期間に完了できるからです。
売却開始までに調査を終えていれば、物件の問い合わせが来ても詳しい説明ができて安心感が生まれますので、内見や購入の促進につながりやすくなるのです。
一方で、買主がおこなうインスペクションの場合は、内見後の購入申込みで買付証明書(かいつけしょうめいしょ)を提出した後が一般的です。
しかし、売主がインスペクション実施の承諾をしてはじめて手配がはじまりますので、買主が勝手にインスペクションを進めることはありません。

この記事も読まれています|契約不適合責任とは何か?不動産売却をするときの注意点も解説

\お気軽にご相談ください!/

不動産売却前にインスペクションをおこなうメリットとは?

不動産売却前にインスペクションをおこなうメリットとは?

インスペクションは不動産の売却が始まる前におこなうことをおすすめします。

不動産売却前にインスペクションをするメリット:購入前の安心感

売主ですら気づいていない不具合を建築の専門家が公平な視点でおこなった調査結果は、買主の大きな安心感に貢献します。
この安心感は何も買主だけのものではなく、売主にとっても状況が明らかになった不動産を自信を持って売却できるという自信につながるのです。
それを表すかのように、インスペクション後に売却した場合には「不動産が希望金額で売れた」「買い手を素早く見つけられた」という意見が見られます。
このことからも、インスペクションを実施した不動産は早く高く売れる傾向にあるといえそうです。

不動産売却前にインスペクションをするメリット:不具合の把握

インスペクションによって不動産の不具合の有無や状況を売主・買主の双方が把握した上で売買ができることも大きなメリットです。
不動産売買において、売主には契約書に記載した通りの状態で買主へ不動産を引き渡す責任があります。
これは契約不適合責任と呼ばれるものですが、すべての不具合について責任を負うのではなく、契約書に書かれていない不具合が引渡し後に見つかった場合にのみ負います。
つまり、契約前に不具合を把握して詳細に契約書に記載し、売主・買主の双方が合意して契約していれば免責になるため、売主にとって不具合の把握ができる契約前のインスペクションはとても重要なのです。
また、買主が必要な修繕箇所や状況を把握していれば、購入後のリフォーム費用や居住中の設備維持コストが正確に分かるため、それらを納得して不動産を購入できるという買主のメリットにもなるのです。

不動産売却前にインスペクションをするメリット:トラブルの回避

もしも売主が契約不適合責任を追求された場合には、買主から売主へ下記の請求を受ける場合があります。

  • 補修などの追完請求
  • 売買代金減額請求
  • 売買契約の解除
  • 損害賠償請求

いずれも、売主の出費や原状回復などで少なからず紛争に発展する可能性があるため、トラブルを未然に防ぐ意味でもまずはインスペクションで不具合を把握して、売買契約書に記載するという手続きは必須だと考えるべきでしょう。
また、インスペクションやその結果報告というものは不動産知識がくわしくない方に説明するためのものですから、説明された内容が分からなくて恥ずかしいと遠慮せずに、何度も繰り返し聞いて疑問は解消しましょう。

この記事も読まれています|契約不適合責任とは何か?不動産売却をするときの注意点も解説

\お気軽にご相談ください!/

不動産売却前のインスペクション調査にかかる費用の相場とは?

不動産売却前のインスペクション調査にかかる費用の相場とは?

では、インスペクションをするための費用相場はいくらなのでしょうか。

不動産売却前のインスペクションの費用相場:マンションの場合

マンションのインスペクション費用の相場は約5万円です。
ひとくちにマンションといっても築年数や仕様や面積はさまざまですが、マンションのインスペクション費用はそれらの違いにはあまり関係ありません。
その理由として、マンションは一戸建ての場合とは異なり、いくつもの点検口から潜ってするシロアリや木部の腐食の調査が必要ないからです。
また、その部屋が個別に所有する外壁や天井もないため調査項目が少なく、また目視による確認が中心だからです。

不動産売却前のインスペクションの費用相場:一戸建ての場合

一戸建ての場合はマンションと異なり、屋根や外壁、天井の雨漏り・床下の点検口からの木部の腐食やシロアリ被害など、調査する箇所はマンションよりも多くなります。
さらには、建物の延床面積や階数によって、同様の調査内容でも調査にかかる時間や手間が大きく異なります。
そのため、インスペクションにかかる費用は約5~8万円と幅があります。
一方で、補助金制度として国が主導する「長期優良住宅化リフォーム推進事業」や「住宅ストック循環支援事業」のほか、各自治体が独自で行っているものもあります。
たとえば、狭山市では「狭山市建築物耐震改修促進事業補助金」事業の一環で「木造戸建て住宅の耐震診断の費用の一部を補助」や「区分所有共同住宅耐震診断補助金」という制度があります。
これらは役所の窓口で相談を受けられますが、補助金対象の要件に合致するか判断するためにいくつか資料が必要です。
そのため、不動産会社へ売却の相談をする際には、耐震診断の狭山市の補助金についてもあわせてご相談ください。

この記事も読まれています|契約不適合責任とは何か?不動産売却をするときの注意点も解説

まとめ

インスペクションは売主・買主双方にとって安心感やトラブル回避に有効な手段です。
インスペクション費用は、マンションで約5万円・一戸建てで約5~8万円ですが、耐震診断に関しては自治体の補助金制度が使えるか相談してみましょう。
埼玉県狭山市を中心に、入間市・日高市・飯能市・川越市・所沢市周辺エリアで不動産売却仲介事業、不動産買取事業を展開する「ハート・コンサルティング株式会社」は、売却をご検討のお客様を親身にサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。


狭山の不動産の売却相場

あなたの不動産いくらで売れる?あなたの家を無料査定します!


離婚で不動産売却をおこなうときの注意点とは?大切な注意点を3つご紹介 ...

成年後見人による不動産売却の方法とは?手続きや必要書類について解説...

ブログ一覧ページへもどる

まずはご相談ください!

04-2997-8771

営業時間
9:00-18:00
定休日
水曜日

関連記事

売却査定

お問い合わせ